当院は1981年開設以来、銀座で歯科医療を提供して来ております。
現在でも開設当時から長年通院していただいている患者様とそのご家族のお口の中の健康管理のサポートをさせていただいております。
この様な数十年に渡る患者様との関係を前院長そして私(藤本浩平)の父親である藤本順平から引き継ついでスタッフ一同、日々診療を続けさせていただいております。
この貴重な経験を通じて多くの事を学びました。その中でも最も大切な事は、人間にとって健康で機能的なお口の環境は質の高い幸福な生活を送る上では何事にも代え難い事であるという事なのです。
年齢を重ねれば重ねる程、人間として食事を摂取するという基本的な行動が日々の生活の中での重要性がより大きくなりますので、毎日の食事を楽しむ事ができる事は非常に重要になるのです。
この事から当院は一人一人の患者様のお口の環境を一度治療したら長期的な観点から健康かつ快適に機能する歯科治療を提供する事が本当の歯科医療ではないかと考えております。
患者様が生涯を通じてお口の機能を長く楽しんでいただける事を大切に日々診療に従事しております。
歯科治療の技術は日々進歩を繰り返しながら発展しております。
欧米では医療の質の向上を目的に医療行為の治療効果を科学的に検証する事が重要視されております。
科学的な検証に基づいた医療はEvidence Based Medicine(略して“EBM”)と言われており、歯科界にもその考えたかが浸透しております。
欧米の専門医教育機関である大学院では、このEBM理論に根ざした世界標準の知識と治療技術を教えているのです。
院長の藤本浩平、前院長の藤本順平は共にアメリカの歯学部大学院を卒業している専門医です。
藤本歯科医院は日本で世界基準の高レベルで専門医による歯周治療(歯周病等の歯茎の治療)、インプラント治療(人工歯根)、補綴治療等(クラウン、義歯による治療)の歯科医療を提供する事を標榜する歯科医院です。
また、患者様の状況・ご希望に応じて欧米の大学院を卒業した歯内療法(歯の神経治療)、矯正治療(歯並び治療)等の専門医と緊密な連携を組みながら総合的に質の高い歯科医療を提供することが可能なチーム医療体制が整備しております。
お口の問題は単純な歯の痛み、審美的な問題、噛み合わせの問題、また様々な要素の問題が複雑に統合した背景を持つ病態まで多岐にわたる様相が存在します。
欧米の教育を受けた専門医によるチーム医療体制を採用し、一人の歯科医のみの限られた見解に制限されない歯科医療の提供を目的としています。
藤本浩平 アメリカ歯周病学会認定専門医 経歴
藤本浩平はアメリカ、ワシントン州、シアトルにあるワシントン大学歯学部歯周病科大学院
を卒業後、同大学にて臨床教授として勤務した後に、American Board of Periodontologyアメリカ歯周病学会認定専門医資格を取得しました。
現在は藤本研修会の1年間におよぶ歯周・インプラント治療研修(ペリオコース)を中心に日本、海外での講演活動を通じて歯周・インプラント治療についての知識と技術を教えております。
ワシントン大学歯学部臨床教授を勤めた時には最優秀臨床教授賞を受賞、またインプラントと骨との接触関係を調査し研究論文はカリフォルニア歯周病学会(California Society of Periodontists)でインプラント最優秀研究賞を受賞しております。
アメリカ歯周病学会認定専門医という資格はアメリカの歯周治療の大学院を卒業した後に別途アメリカ歯周病学会による筆記、口頭試問による選抜試験に合格したより高い見識を持つ歯周・インプラント治療専門医をさす資格です。
日本全国でも十数名の歯周治療専門医しか持たないしか持たない資格です。アメリカ歯周病学会認定専門医の資格は4年おきに、最新の論文に基づいた筆記試験を通じてのみ更新される資格でもあります。
前院長である藤本順平はアメリカ、インディアナ州、インディアナポリスのインデイアナ大学歯学部補綴科大学院を卒業し、フロリダ大学補綴科主任を勤めた後に日本に帰国、藤本歯科医院開設、藤本研修会主宰しました。
藤本研修会ならびに日本・アメリカの歯科学会講演活動を通じて一貫して歯科治療における精度の追求と安定した顎の位置と噛み合わせの重要性を30年以上に渡り多くの歯科医に伝えて来ました。
その結果、日本の歯科医療の質は向上し、また多くの歯科医を勇気づけて欧米での専門医教育(大学院)を受ける動機を与える大きな影響力を与える存在となりました。
また、藤本順平は補綴治療(クラウン/歯の被物)に関する“Contemporary Fixed Prosthodontics”という教科書を執筆、Elsevier出版から第四版が英語で販売されております。本書は英語以外でも5カ国語(日本・中国・韓国・イタリア・ポーランド語)に翻訳され、全米の歯学部の2/3で正式な教科書として採用されるほど世界的に認知・普及している著書です。日本版は"クラウンブリッジの臨床"というタイトルで医歯薬出版から販売され、テキストの画像は当院の補綴・インプラント治療の画像が掲載されております。
共著者のStephen ROSENSTEIL、Martin LAND両先生は藤本順平がアメリカで指導した補綴専門医で二人ともアメリカ補綴学会会長を務めた重鎮です。
藤本研修会は藤本順平が修復物の精度の追求と安定した顎の位置と噛み合わせの重要性を日本の歯科医に伝える勉強会として30年以上支持し続けられており、今までで累積1000人以上の歯科医が受講しております。
歯科分野のみならず、一般的にも講習会としては例を見ない長期にわたる歴史ある会です。
現在は藤本順平による1年間に渡る補綴・咬合基本コース、ならびにアドバンス・コースを中心に、アメリカの大学院出身の講師を迎えて各専門分野での1年間の歯周・インプラントコース(講師:藤本浩平、ワシントン大学)・歯内療法(講師:石井宏、ペンシルバニア大学)・矯正治療(講師:加治初彦、バージニア大学)コースの合計5コースを揃え、日本の歯科医に向けて情報発信を続けております。
補綴・咬合コースは藤本順平に取ってライフワークとも言える事業で日本の歯科医療の向上を願っております。
補綴治療とは歯が虫歯で壊れたり、歯を失ってしまった場合、歯の形・機能を回復する目的の治療であります。
歯の機能を回復する為には歯の被せもの(クラウン、ブリッジ、インレー)、歯を失った場合には入れ歯やインプラント(人工歯根)を利用します。
特に歯の形を回復・保護する事を目的とするクラウン、ブリッジ、インレーを一般的には“修復物”と呼びます。
これらの修復物は接着剤を利用して歯に固定されます。
これらの修復物と歯との間には構造上境界が生じますが、問題がある場合、境界に隙間が存在する事があります。
隙間があると、歯の汚れ(食物残渣、歯垢もしくはプラーク、歯石)が堆積するので知らず知らずのうちに新たな虫歯が起こる原因となります。
長持ちする治療を実現するためには、修復物を作る上では隙間が起こらない様に“精度”に配慮する事は非常に重要です。
一定の条件を満たしながら歯を削り、歯の印象を行う治療技術の教育を受けた歯科医による施術、そして修復物を担当する制作技術に関する訓練を受けた顕微鏡を利用する歯科技工士の存在がなくてはなりません。
新たな虫歯が起こると痛み、修復物が外れるなど、再度治療(治療のやり直し)を行わなくてはならなくなります。
しかし、再治療の度に新たに感染してしまった歯の部分は更に削らなくてはなりませんので残る歯質の量は薄く,少なくなります。
治療の回数が増える分、歯の構造は弱くなるので再治療の機会は少ないのです。
また、歯の構造が一定量以上失うと新たな治療ができない状況や、治療を施しても噛み合わせの力に負けて根が割れてしまう可能性が高い状態になってしまいます。
このため、歯科治療は修復物と歯との間の隙間が起こらない精度の高い治療を受ける事は長い目で見ると歯をより長く維持して楽しむ為に不可欠な事なのです。
治療の必要性がある場合、質の高い治療を施すことは重要な事であります。
当院での精度の高い補綴治療を支えているのは常駐の歯科技工士の存在なのです。
虫歯によって失った歯の形を詰め物や被せ物を作って回復する事を補綴治療と言います。
歯へのつめ物や被せ物を作る専門職を歯科技工士と呼び、患者様の口の中に入る被せ物や詰め物を作る非常に重要な役割を担っております。
精度の高い製作物は技工操作において教育を受けた優れた歯科技工士の存在が必要不可欠であります。
歯科技工士が診療室に常駐する事で歯科医師、患者様の意向を直接反映できる事でより高いレベルの治療の提供を目指しております。
歯を失ってしまった場合、歯による機能を回復する為に義歯やインプラント(人工歯根)による治療を行う必要があります。
インプラントによる治療は義歯と違い取り外したりする必要性が日常生活では無い為に自分自身の歯に近い感覚で口の機能を回復することが出来る治療です。
近年のインプラント治療は予知性の高い治療として広く普及しております。
インプラント治療はチタン製の人工歯根を顎骨の中に埋め込む治療でありますので術前には骨の量や形に問題がない事を詳しく診査しておく必要性があります。
顎の骨の条件として下顎の奥歯の骨の中には神経の通路(下歯槽神経)、上顎の奥歯には空洞(上顎洞)が存在します。
これらの解剖学的な構造物を避けて安全に人工歯根を埋め込むことが可能である事を確認する為には顎骨の断面を見るCT(コンピューター断層撮影)による診断はインプラント治療を行う上では世界的な基準です。
CT画像から神経や空洞、骨のくぼみや、隣り合う歯根を回避する適切なインプラントのサイズ、位置に関する重要な情報を事前に判断をして安全な手術に役立てるのです。特にインプラントが神経に触れてしまった場合、医療事故として下顎の唇付近の神経の麻痺や違和感等の重大な問題が起こりますのでCTによる診断を通して回避しなくてはなりません。
また、インプラントを入れる骨が少ないと判断した場合、不足している骨を補う為の骨移植を行うか、インプラント治療を見送る判断をする為にも重要な資料となるのです。
また、インプラントを入れる位置は最終的にインプラントの上に連結する歯の形や機能性にも直接影響します。
CTによって得られる情報から最終的な歯に最大限配慮した位置なインプラントの位置を検討する上でも有意義な情報なのです。
また、CTによる診査ではインプラント治療以外にも歯の周りの骨の形、歯根の先の病巣・感染の存在、骨の中に埋まってしまっている親知らずなどの歯牙の位置、顎の関節の形を知る事ができますので様々な歯科治療に役立てております。